charter の意味【辞書プロジェクト#33】

英単語

Kui です。

英英辞典 Longman Pocket English Dictionary の読破を目指すプロジェクト 33 回目の記録です。

今回は charter という単語にだけ焦点を当てています。

charter という単語のイメージを掴むにはよいかもしれません。

charter

「大憲章」という言葉を、世界史などで目にされたことはないでしょうか。

この「憲章」に当たるのが、charter という単語です。

ロングマンの辞書に載っている意味は、

「組織 (an organization) の信条・義務・目的に関する宣言」

とあります。

少し仰々しい感じがしますが

語源から見ると、もう少しシンプルにこの単語をとらえられそうです。

charter は語源的には「小さな紙」を表します。

そしてその紙は、特に「ある取り決めを記述した紙」として使われるものを表したようです。

大憲章は、英国の立憲制の発展に重要な役割を果たしたと言われています。

その実態は、立憲制を確率するためのいくつかの「取り決め」が書かれた「文書」です。

大憲章は、別名「マグナ・カルタ」です。

これは the Great Charter をラテン語に変換したものです。(Magna Carta)

「カルタ」というのはやはり、カード/カルテ/日本のかるた という言葉があるとおり、

小さな紙のようなものを表しますね。

charter flight

日本語で船や飛行機を「チャーターする」というふうに言ったりします。

(私が使う機会はまずなさそうですが)

この「チャーター」も同じ charter です。

意味が全然違うように感じるかもしれませんが、

これは、船や飛行機を使うときに作る「契約書」のイメージから来ていると思われます。

これ元をたどれば「小さな紙」と言えると思います。

charter は「小さな紙」というイメージから膨らませていくと良さそうです。

charter の意味

「小さな紙」が原義
・大憲章(マグナカルタ) ― 基本的な取り決めを記した「文書」
・チャーター便 ―「契約書」を交わして利用する船や飛行機

charter school とは

アメリカには charter school というものがあります。

これは公立学校の一種なのですが、自治体が運営するのではなく、

州政府から認可を与えられた、すなわち州政府と「特許契約書」を交わした

保護者、教師などから構成される団体によって運営される学校です。

運営費は公費なのですが、運営主体は自治体ではないというところが

普通の公立学校と異なるところだと思われます。

くわしくは Wikipedia などをご覧いただけたらと思います。

いずれにしても charter が出てきたら「小さな紙」特に、

「ある取り決めを記載した文書」をイメージされるのがよいと思います。


本日はここまでです 🙂

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