【やっぱり語源が大事】形が似ているのに意味が全然違う単語について【辞書プロジェクト#56】

英単語

Kui と申します。

英英辞典 Longman Pocket English Dictionary の読破を目指すプロジェクト 56 回目の記録です。

辞書を上から順番に読んでいるため、必然的に似たような形の単語に続けて出くわすことになります。

以下のような感じです。

confide, confidence, confidential, confine…

大体は品詞が違う派生形なので、読んでいてとても退屈なのですが、

今回気になったのは confide, confidence, confidential の3セットです。

この3つは共通して “confide” という形を持っています。

ところが、意味はこんなふうにちょっとずつ違います。

  • confide「秘密を打ち明ける」
    He confinde in me.
    彼は私に秘密を打ち明けた。
  • confidence「自信」
    She lacks confidence in herself.
    彼女は自分に自信がない。
  • confidential「秘密の」
    These documents are strictly confidential.
    これらの書類は極秘です。

confide と confidential は「秘密」という言葉を使っているのでなんとなく意味が関連しているように思います。

ですが、confidence「自信」だけは仲間外れの感が否めません。

これは日本語にしたときの「秘密」と「自信」という2つの言葉について、互いの関連性が見出せないためだと思われます。

こういうときには語源を調べると納得できることが多いです。

語源から共通点を見出す

3つの単語の共通部分である”confide”は、ラテン語で「信頼する(place trust)」を意味する confidere が語源となっています。

この「信頼」をキーワードに「秘密」と「自信」という関連性のなさそうな2つのことばの、意味のつながりが説明できると思いました。

  • 「秘密」は「信頼」する相手と共有するもの
  • 「自信」は自分の能力に対する「信頼」

confide と confidential は「信頼する」ことからワンステップ進んだ、「信頼するから『秘密を共有する』」という行為の意味合いが強くなっていて、

一方の confidence はもともとの「信頼する」という語源的に備わっている意味が強く現れている感じがします。

このように、派生の過程で意味が発展して、もともとの意味より後から付け加わった意味の方が強くなることがあります。

こんな風に同じ形を持っている単語を並べて、語源をたどって意味の広がり方や発展の仕方を想像すると、納得ができる上に頭の中に印象強く残るので勉強になります。

今回読み進めた見出し一覧

ご存じでない単語はありますか?

  • confide
  • confidence
  • confidential
  • confine
  • confirm
  • confirmation
  • confiscate
  • conflict
  • conform
  • confront
  • confrontation
  • confuse
  • confused
  • confusing
  • confusion
  • congestion
  • congratulate
  • congratulations
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