but と however の違いについて

使い分け

but と however はどちらも「しかし」や「けれども」など、直前に述べたことと対比させて次に何かを述べるときに使われる言葉です。

意味的にはほぼ同じような意味のこの2つの単語ですが、文法的には明確な違いがあります。

この違いについて、例文を交えながら整理していきたいと思います。

品詞が違います

まず but と however では品詞が違います。

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● but| 接続詞(conjunction)

● however | 副詞(adverb)
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上記の通り but は接続詞であり、however は副詞です。

品詞が異なることから、文法上以下の違いが生まれます。

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but|対比は文の中で生まれる

節A と 節B を対比の意味で接続して、1つの文を作る。

 A, but B.

あるいは 語句A と 語句B を対比の意味で接続する。

 X is A but B.

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however|対比は文と文の間で生まれる。

however は 文A と 文B を対比する。

 A. However, B.

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つまり、but が使われている文は、その中で対比が完結しますが、

However が使われている文は、その前に述べた別の文との間で対比が表されるようになっています。

but の用例/however の用例

具体例を挙げていきます。

まず、but の例から。

He is not stylish at all, but I love him because he has much money.
彼は全然かっこよくないけど、お金いっぱい持ってるから大好き。

この文の中では「彼がかっこよくない」ということと、「私が彼を大好き」だということが対比されていますね。

「かっこよくないけど、大好き」という対比が文の中で表されています。

however の場合はこうなります。

I’m not stylish like him. However, I am very, very rich.
おれはやつみたいにかっこよくない。でもめちゃくちゃ金持ちさ。

ご覧の通り、「私は彼みたいにかっこよくない」という最初の文と 「私はすごくお金持ちだ」という次の文との間で対比が生まれています。

このように、however の対比は文を超えたところで発生します。

以上、今回は but と however が同じ「対比」の意味を持っているということに着目して2つの単語を比べてみました。

ただし、but は but で、however は however でそれぞれ他の意味や用法があるので、 それらについては 単語ごと個別に整理して記事にしたいと思っております。

辞書でそれぞれの単語を引くと、どちらの単語も他の意味が出てくると思うので、ぜひ調べてみてください。

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