Kui です。
英英辞典 Longman Pocket English Dictionary の読破を目指すプロジェクト 26 回目の記録です。
本日の単語はこちら
catapult
Longman Pocket English Dictionary より
人や物をとてもすばやく空中移動させる
英和辞典を見ると・・・
- 射出する、勢いよく放り出す
- 突然起こる
メモ
カタパルトというカタカナ語はなんとなく聞いたことがあります。「カタパルト投法」とか「投石器」など、上から下へ振り下ろす力を利用して物を遠くへ飛ばす動きが、この単語のイメージにぴったりと言えそうです。
語源的にもそうです。
語源
cata-(下へ’down’)
-pult(投げつける)
「下へ投げつける」という語源的な意味も、現在の意味とリンクしており、覚えやすいと思います。
Longman Pocket English Dictionary の用例を載せておきます。
用例
The car stopped suddenly, catapulting the boy through the window.
車が急停車して、男の子が窓から放り出された。
catastrophe
Longman Pocket English Dictionary より
傷みや死を引き起こす恐ろしい出来事
英和辞典を見ると・・・
- 大惨事
- 大異変
- 不幸
メモ
大きな変化、特に悪いことにつながる出来事のことを catastrophe と言います。
語源的には「突然の変化」を表します。
語源
cata-(下に’down’)
-strophe(変わる’turn’)
「下向きに変わる」→「悪い方向への変化」というイメージでしょうか。今まで上向きに物事が進んでいたのが急転直下してしまう感じがします。
用例も見ておきます。
an environmental catastrophe
(自然)環境の大変動the tax would be a catastrophe for the industry
Oxford Dictionary of English
課税は業界にとっては悲劇となるだろう
catching
Longman Pocket English Dictionary より
人から人に簡単に移っていく
英和辞典を見ると・・・
- 伝染する
- 魅力的な、感情が人に移っていく
メモ
catch に -ing がついて形容詞化したものと思われます。
次から次へ、人を捕えていくイメージになるでしょうか。
辞書には<<informal>>とか<<略式>>と書かれておりますので、フォーマルな場では使わないように気を付けてください。
用例
Huntington’s chorea isn’t catching.
ハンティントン病は伝染しないよ。Her enthusiasm is catching.
Oxford Dictionary of English
彼女の熱意は周りの人にも移る。
cater
Longman Pocket English Dictionary より
[cater for~で]
人(集団)に必要なものや欲しがっているものを提供する
=> 人の要求や欲求を満たす。
英和辞典を見ると・・・
- 料理をまかなう
- 人の要求・要望に応ずる
メモ
「ケータリング」という言葉からなんとなく想像はつくのですが、この単語が使われている例を私はまだ見たことがありませんでした。
cater for ~ で「~の要求・要望を満たす、応ずる」という意味は覚えておきたいです。(辞書だと「~を考慮に入れる」という訳もついていたりします)
実際の用例を見ると、ちょっと訳しにくい言葉なのかなと思います。
用例
We chose the hotel because it caters for small children.
Longman Pocket English Dictionary
そのホテルを選んだのは、小さな子供向けだからだ。
「子供のことも考えてくれている」ホテル、ということになるのでしょう。
cause
本記事の見出しにした単語です。とても基本的な単語でよく目にするものだと思います。今回はこの単語の名詞の意味に着目しました。
Longman Pocket English Dictionary より
英和辞典を見るとたくさん意味が載っていてややこしいのですが、cause という単語がどんな概念を表すのかを意識することで、それぞれの意味が納得いく形で頭に入っていくようにしたいです。
- ある物事を引き起こす人や物
- 強く信じる、関心を抱くもの
英和辞典を見ると・・・
- 原因
The heavy rain was the cause of the flood.
大雨が洪水の原因だった。 - 理由
have good cause to do
~する正当な(必然的な)理由がある - 主義、信条
in the cause of justice
正義のため - 福祉?
work for the refugees cause
難民救援のために働く
メモ
「原因」という意味が一番わかりやすいように思います。cause と言えば何かを引き起こす直接的な「原因」です。
「理由」は reason という単語もあり ~ have good reason to do という言い方もあります。
この cause と reason のニュアンスの違いは正直わかりませんが、reason という単語は語源的には「計算する、考える」という意味がもとになっています。
そう考えると、cause は非の打ち所がない、誰が聞いても納得の理由であり、一方 reason という単語には人の「思慮」が感じられます。ある状況から人が何かしらの考察をした結果生み出される「理由」ということになるでしょうか。
「主義、信条」はLongman Pocket English Dictionary の語釈にある「強く信じる、関心を抱くもの」という意味とリンクするでしょうか。
cause は何かしらの出来事を引き起こす「原因」がもとの意味ですが、「主義や信条」というのは理屈よりもさらに強く「人を突き動かして止まない何物か」ということになるのだと思います。
最後の「福祉」というのは少しわかりにくい訳だと思いますが「何かこうしたい、守りたい」という「理想に向けた思い」ということになるでしょうか。
ODE の語釈も参考に。
以下の Oxford Dictionary of English の意味も参考になります。
a principle, aim, or movement to which one is committed and which one is prepared to defend or advocate
Oxford Dictionary of English
人が傾倒したり、守ったり支持したりする覚悟を持っている主義、目的、活動
cause には「原因」という意味がまずあるのですが、上記のように人の信条を表すより抽象的な意味もあるということを押さえておきたいです。
ただこれらの意味も、元をたどれば「人をある状態にする、人にあることを引き起こすモノ」であるというコアの意味は変わりませんね。
本日はここまでです 🙂