broach と brochure は「針」という共通点がある【辞書プロジェクト#17】

Kui です。

英英辞典 Longman Pocket English Dictionary の読破を目指すプロジェクト 17回目の記録です。

今回は以下の英単語について調べました。

brink

「縁(ふち)」という意味です。

前の記事で brim という単語が出てきました。これも「縁(ふち)」という意味でした。

brim は単なる「ふち」なのですが、こちらの brink はほんとにギリギリの「ふち」というイメージです。

「瀬戸際」などと訳したりもします。

こんな表現がいろんな辞書に載っています。

The world was on the brink of annihilation.
世界は絶滅寸前だった。(絶滅する瀬戸際のところだった)

on the brink of ~ で「~する寸前、~の瀬戸際」という意味になります。

brisk

「すばやくて、行動的な」

てきぱきとした様子を表す形容詞ですね。

at a brisk pace
急ぎ足で

人の具体的な動きだけでなく、経済活動のような抽象的なものについてもこの単語が使えるようです。

Business is brisk.
商売が活気に満ちている。

この場合の反対語は dull です。

Business is dull.
景気が悪い。

dull は「頭が悪い」とか「切れ味が悪い」など、冴えない感じの意味があります。

bristle

これは「先がとがった細い毛の集合」です。

歯ブラシの毛のことや、ひげのことなどを言うのに使われるようです。

ちょっと字面だけでは意味が想像しにくいかなと思うイディオムを見つけたので載せておきます。

set up one’s bristle
毛を逆立てる→激怒する

また、この単語は動詞としても使われます。

この場合は「逆立てる→怒らせる」などといった意味になります。

Her hair bristled with anger.
彼女の髪は怒りで逆立った。

She bristled at his rudeness.
彼女は彼の無礼な態度にキレた。

bristle at~ という形がポイントですかね。

またたくさんのとがった毛が逆立つイメージから「何かでいっぱいになる」のような意味で使われる例があります。

His compositions bristle with mistakes.
彼の作文は間違いだらけだ。

bristle with~ と来たら、「何かが毛みたいにぼうぼうと生えてたくさんになっている」様子をイメージすると良いかもしれません。

brittle

「固くてもろい」

何とも矛盾をはらんだ形容詞です。

ガラスがこの単語にピッタリかなあと思います。

brittle as glass
ガラスみたいにもろい

ガラスのハート という表現があるとおり、人の感情についてもこの単語が使えます。

Our love was brittle.
私たちの愛はもろかった…。

broach

「(話しづらいことを)話題に出す」

アクセサリのブローチじゃないですよ。それは brooch です。

broach はもともと穴をあけるための工具だそうなのですが、「穴をあけるもの」が「口を開く」という意味に派生して動詞として使われるようになったようです。

ほっといたらあくことのない穴を頑張ってあける感じなので「言わずに避けたいことをあえて口に出す」ニュアンスがあるようです。

broach the subject of marriage
結婚のことを切り出す。

We must first broach the matter with him
その問題はまず彼に切り出すべきだ。

brochure

「小冊子」

何かしらの情報や広告をまとめた小さな冊子のことで、日本語でパンフレットというのもこれに当たるようです。

これ、実は語源的にひとつ前の見出しの broach と関係があるようです。

broach と brochure はともに「針」という意味の単語から来ており、broach は針の「穴をあける」性質を受け継ぎ、brochure は針の「縫う」という性質を受け継いで現在の意味になっているようです。

  • 針で穴をあける→broach
  • 針で縫う→brochure

brochure は「縫い合わせて綴じられたもの」ということだったのでしょう。

a holiday brochure

これ、なんのことか想像つきますか?

休暇のパンフレット → 旅行のパンフレット ということになります。

英語で pamphlet という単語がありますが、ジーニアス英和大辞典によれば「pamphlet より brochure が普通」とのことです。

このあたりの違いは追って調べておきたいと思います。

broker

日本語でも「ブローカー」という通り、「売買仲介をする人」のことです。

また、「売買を仲介する」という動詞としても使われます。

ちなみに break の過去形 broke とは関係がないようです。

この broker の語源はノルマンフレンチ語という昔の言葉で「ワインの小売人」を意味する brocour という単語のようです。


本日はここまでです 🙂